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バチカンで2025年2月16日、サンピエトロ広場で祈る修道女=ロイター

 ローマ教皇庁(バチカン)は2日、肺炎で入院中のフランシスコ教皇(88)について、病状が安定していると発表した。2月末に気管支けいれんや嘔吐(おうと)物の誤嚥(ごえん)を起こして装着した人工呼吸器の装着が必要なくなったという。

 バチカンによると、教皇の容体は今月1日から2日連続で安定しており、2月末に起きた気管支けいれんは再発していない。高流量の酸素吸入は受けているが、人工呼吸器が必要なくなり、発熱もないという。一方で、バチカンは病状は依然として複雑だとして、退院など回復の見通しは明らかにしていない。

 フランシスコ教皇は2月14日に気管支炎の治療のため入院した後、同月18日に両肺で肺炎を発症していると診断された。容体は悪化の後に回復の兆しが伝えられるなど、一進一退の状態が続いている。

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